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ホーム > 改善事例報告 > ◆改善事例 株式会社錦ヤ(衣裳レンタル業者)に対する申入れ

~株式会社錦ヤ(衣裳レンタル業者)が作成した、解約料に関する条項の是正~

 

■衣裳レンタルの解約料

 成人式や卒業式など、ある特定の日に衣裳レンタルの予約をしていた場合に、何らかの事情でレンタルする必要がなくなったり、レンタルする衣裳を変更することなどにより、衣裳レンタルを解約せざるを得ない場合もあります。

 そのような場合、多くの事業者は解約の時期に応じて解約料を定めていますが、顧客の都合により一方的に解約をしたとしても、いかなる解約料でも支払わなければならないとは限りません。

 

■株式会社錦ヤの約款

 株式会社錦ヤの約款においては、以下のような解約料を定めていました。

・契約日より3日以内・・・衣装料金の20%

・契約日より4日以後・・・衣装料金の30%

・レンタル日より3日前から・・・衣装料金の70%

 この点、消費者契約法9条は、事業者が解約料(解約による違約金等)を定める場合、解約の理由や解約時期等に応じて、同種の契約の解約により発生すると考えられる損害の平均的な額を超えるような解約料については、その超える部分について無効とすることを定めています。

 そして、本約款の契約日より3日以内や4日以後の解約料を定める部分は、契約日がレンタル日の直前の時期から使用日の1年以上前までかなり幅広く想定されることから、このような幅広い期間において、契約時期及び使用日を問わずに本約款が定めるような料金の20%ないし30%の損害が一律に発生するとは考えられません。また、特に契約締結時期が使用日の相当前の場合、解約による損害は特段発生するとは考えられませんし、仮に発生したとしてもわずかな事務手数料程度の損害程度しか想定されません。

 そこで、解約料を、解約時期に応じた損害の平均的な額を上回らないような額に改定するよう、申入れを行いました。

 

■申入れの結果

 株式会社錦ヤは、申入れを受けて、以下のような改定を行いました。

(一般レンタル衣裳の解約料)

・レンタル日から30日から4日前までの解除・・・予約書記載の契約金額の30%の解約料

・レンタル日から3日前から前日前までの解除・・・予約書記載の契約金額の70%の解約料

・レンタル日当日の解除、もしくは貸出日までに無連絡で未使用の場合・・・予約書記載の契約金額の100%の解約料

(シーズンレンタル衣裳の解約料)

・ただし、成人式商品レンタルに関しては、予約締結日から14日経過後からレンタル日の16日前までの解除に関して予約書記載の契約金額の10%の解約料が発生する。

 解約を行ったときに発生した解約料が適切な額であるかは必ずしも判断が容易ではありませんが、あまりにも高すぎるのでないかと感じたときは、お近くの消費生活センターなどで一度相談をしてみてください。

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